二回目の母乳育児②【胸の状態を確認しよう!】

はじめに

 私は、上の子が1歳半ほどで二人目を出産しました。現在、2歳3ヶ月児と0歳10ヶ月児の育児中です。前回は二回目の母乳育児が軌道に乗るまでをお話ししました。その中で私が一番大切にしていたのが、『胸の状態の確認』です!

 今回は、母乳育児で胸の状態を確認することの大切さ、どうやって確認していけばいいのかをお話していこうと思います。

↓前回のお話はこちら

胸の状態を確認するって?

胸の状態を確認する意味

 頻繁に胸を触ることで、母乳がどこにどれくらいたまっているのか、乳腺が詰まっている場所がないかを判断することができます!母乳育児始めたての頃は、これがとても重要になってきます。

 まず、母乳がどこにどれくらいたまっているのかを知れば、胸から母乳を出し切ることができます。胸から母乳を出し切ることで、母乳の分泌量を増やすことができます。出し切れていないと、母乳がなかなか増えてくれなかったりしてしまうのです。
 次に、乳腺が詰まっている場所を見つけることができれば、乳腺炎の予防や母乳の分泌量を増やすことができます。乳腺が詰まっている場所は、触ると固いしこりのようになっています。これを放置すると母乳の分泌量が増えない他、乳腺炎の原因になってしまいます!母乳育児を始めたばかりの時は母乳の分泌が安定せず、母乳の量は足りないのに特定の乳腺で詰まりが発生してしまうことがあるのです。乳腺がちょっと詰まっているだけならマッサージすれば解消するので、早めに乳腺の詰まりに気づくことが大切になります。

確認するタイミング

 授乳の度に、毎回確認しましょう!

 また、授乳の時であっても服を着ていると胸全体を触ることが難しいので、お風呂の時には胸全体や服で触りにくい箇所を確認してみることをおすすめします。

確認するポイント

ポイント①:胸全体の柔らかさ

 産院などで母乳育児を習う時、助産師さんによく言われるのが「胸を触らせてもらってもいいですか?」という言葉です。私も最初は「なんで触るの?」と思ってましたが、今では「なるほど!」と思えるようになりました。胸全体を揉んでみた時の感触が、重要なのです!言葉で表現するなら、マシュマロのような柔らかさがベスト。母乳がたまっている時は程よい張りがあると良いです。

 なお、母乳がたまりすぎているとカチコチに固くなって痛くなってきます。こうなると乳腺炎になりかけている可能性があるので、注意してください!すぐに母乳外来などへ連絡し、すぐに受診できない場合は搾乳して少しでも母乳を出すことをおすすめします。

ポイント②:胸のどこにどれくらい母乳がたまってるか?

 胸を下から持ち上げた時の重さで、胸全体にどのくらい母乳がたまっているのかがわかります。『○mlたまってるか?』は流石にわかりませんが、慣れてくれば『これはなかなかたまってるから片方で満足されちゃうかも』ぐらいはわかるようになります。

 また、胸を色んな角度から触ってみましょう。乳腺(母乳の通り道)は胸全体にあり、意外といつも母乳をたまりがちな場所があるのです。個人的な経験からすると、胸の上あたりや脇近くにたまりがちです。「あ、ここ母乳が残ってる!」と思ったら、授乳する時に軽く押してあげると出てきますよ。

ポイント③:胸に固いしこり(乳腺の詰まり)はないか?

 母乳の分泌が安定していない時期は、母乳が乳腺に詰まってしまうことがあります。
 「まだ母乳は足りないぐらいだし…」と思っている方、そんなことはありません!母乳は足りないのに、一部の乳腺で詰まりができてしまうことはよくあるのです!一部の乳腺で詰まりができてしまっていると、母乳の分泌量はあまり増えてくれません。きちんと乳腺の詰まりを解消して母乳を出し切るようにしましょう!

 まずは、胸全体を触り、固いしこりがないか探してみましょう。痛みのあるしこりがある時は要注意です!授乳する時に軽く押して母乳を出してあげましょう。強く押しすぎると乳腺が傷ついてしまうので注意してくださいね(経験済み)

 母乳の分泌が安定しない時期は、赤ちゃんがまだ母乳をうまく飲めなかったりたくさん飲めなかったりすることもあります。しこりがあっても、赤ちゃんが飲んでくれなくて授乳ではしこりが解消されないこともあるかもしれません。そんな時は、しこりを軽く押しながら搾乳しましょう。痛みが出てから押すと本当に痛いので、痛みが出る前にしこりを解消することをおすすめします!痛みがひどい場合は、すぐに母乳外来などへ相談してください。

最初はわかりません!感覚なので実践あるのみ!

 ここまで、『マシュマロのような』『程よい張り』『カチコチに固く』と抽象的な表現をしてきました。正直、「そんなのわからないよ!」という方がほとんどだと思います。

 その通り!最初はわかりません!でも、触ってるうちにわかるようになるんです!

 継続あるのみなので、まずは自分の胸を授乳の度に触ることを習慣づけてみてください。

実際にどうやって胸の状態を確認していたのか

 ここからは、私が自分の胸の感触にどんな変化があったのか何をしていたのかをまとめてみようと思います。

胸は張ってこない【入院中】

 第二子が生まれたのは夜だったため、出産当日は何もせず。産後1日目から母乳育児を開始するも、母乳はほとんど出ない!第一子の時はあんなに出ていた母乳が、ほんのりとにじむぐらいしか出ない!!
 本当に信じられなかったし、悲しかったです。でも、一人目の時も産後1日目は全然出なかったのに出るようになったのを思い出し、頻回授乳搾乳を頑張りました。授乳しても赤ちゃんは全然吸ってくれないので、手絞り搾乳を頑張ることが多かったです。赤ちゃんが吸ってくれないのは、吸う体力がないのが原因だったと思います。
 産後二日目も母乳はにじむ程度。早く搾乳器使うレベルまでいきたくて一度搾乳器を使ってみるも、出たのは一滴。結局、手絞り搾乳に戻って頑張りました。赤ちゃんは少しだけ吸ってくれるようになってきたものの、ほとんど手絞り搾乳を頑張った形でした。
 産後三日目には、スプーン一杯弱ほど母乳が出るようになっていました。オキシトシン反射(赤ちゃんが吸い始めるともう片方の母乳が出てくる)で、右胸を吸わせてると左胸から母乳がにじんでくるようになり、母乳パッドを使い始めました。

胸が張り始めた!【産後4日目〜6日目】

 産後四日目になると、ようやく胸が張り始めてくれました!同時に胸にしこり(乳腺の詰まり)ができるようになってきたので、授乳や搾乳の度にマッサージをするようになりました。この頃から、右胸と左胸の張り方に差があることに気が付きました。右胸のほうが母乳が出やすく張りやすいのです。ですが、だからといって右胸ばかり授乳していると胸の大きさに差が出てしまう!ということで、必ず右胸と左胸を交代で授乳するように心がけるようにしました。
 産後五日目も産後四日目と同じように授乳と搾乳を頑張ったところ、段々と母乳がたくさん出るようになってきました。そこで、産後六日目には搾乳をやめ、一人目の時に覚えた『満足』の顔を見れた時はミルクを足すこともやめました。ただ、赤ちゃんはまだ吸うのがうまくなかったので、圧迫授乳(胸を圧迫して母乳を出す)で無理やり母乳を飲ませているような状況でした。乳腺の詰まっているところを手で押して母乳を出して、それを赤ちゃんが飲む、というような感じです。それでも右胸にしこりが残ってしまったので、お風呂で母乳を少し出して乳腺の詰まりをなくすようにしていました。胸全体を揉んだ時の感触は、マシュマロのような柔らかさになってきていました。

完母へ移行したけど分泌は安定しない【産後7日目〜産後一ヶ月頃】

 産後七日目には、ほぼ完母(ミルクは寝る前だけ)へ移行していましたが、授乳はあまり快適にはなっていませんでした。母乳の分泌が安定せず、胸にしこりができがちだったのです。しかも、右胸の乳腺がヒリヒリとするようになってきてしまいました。どうやら、乳腺の詰まりを取るために強く押しすぎてしまったようです。反省しつつも、乳腺の詰まりをそのままにするわけにもいかないので、授乳時のマッサージはやめませんでした。おかげで、産後半月頃には乳腺の詰まりができなくなっていました!産後一ヶ月頃には母乳の分泌が安定してきたのか、授乳以外の時に母乳が漏れることもなくなってきました。ちょうど家にあった母乳パッドがなくなったので、母乳パッドの使用もやめることに。授乳時に、反対の胸をガーゼで押さえるだけで大丈夫になりました。

あとがき

 こうして軌道に乗った母乳育児。しかし、ここで安心してはいけませんでした。産後一ヶ月半頃に、なんと初めての『乳腺炎』になってしまったのです!!

 『乳腺炎』になってしまったお話は次回お話したいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました