はじめに
私は今、完全母乳で子育てをしております。
母乳育児を望まれている方は多くいらっしゃいますが、なかなかうまくいかない方も多くいらっしゃいます。そこで、産院で教えていただいた母乳育児の最新知識と私の実際の経験をお話いたします。
前回は、前編として産院で指導頂いた内容のまとめをお話しましたが、本日は後編として私の母乳育児の経験談をお話したいと思います。
↓前編の記事はこちら
↓母乳育児で困ったことはこちら
私の経験談
出産〜退院まで
一日の授乳回数:9回
直接授乳:9回 搾乳:9回
母乳(搾乳):スプーン一杯未満〜30ml ミルク:10〜40ml
出産し、翌日から母乳指導が始まりましたが、母乳はまったく出ませんでした。
産院には搾乳機も用意されていましたが、それを使用するどころではありません。なので、手絞りで搾乳を行い、わずかににじみ出た母乳をスプーンで飲ませるという状態でした。
助産師さんからは、「直接授乳・ミルク・搾乳」のセットを3時間おきに行うよう指導されました。
しかし、これを3時間おきに行うのがとても大変なんですね。慣れないうちは、直接授乳・ミルク・搾乳を行うだけで1時間ほど経ってしまいます。すると、次の授乳時間までには2時間しかない……。入院中は、沐浴等の指導があったり、自分の診察があったりします。その上、出産直後で体がうまく動きません。
3時間のうち、1時間は授乳タイム、残り2時間は他の指導、合間の時間で自分が休むというルーティンを一日中(夜中も含め)ただ繰り返す状態でした。
すると頑張りの成果が出たのか、産後3日目には搾乳機を使用することができるようになり、産後4日目には両胸から30mlほどの母乳が取れるようになりました。
母乳分泌が安定しない時期【退院後〜産後2週間】
一日の授乳回数:8〜9回
直接授乳回数:8〜9回 搾乳回数:8〜9回
母乳(搾乳)量:一日 200ml程度、ミルク量:一日 300ml程度
退院日(産後4日目)、入院中ゆっくり夜眠ることができていなかった私は、娘を義母と旦那に預け、初めて3〜4時間の睡眠を取ることができました。すると、起きた時には胸がとても張っており、一部が固くなっていました。これは「入院中に助産師さんに聞いていた状態だな」と気付き、固くなった部分を押しながら授乳するようにしました。何度か授乳するうちに、固さは段々とマシになっていきました。
母乳分泌が安定しない時期【産後2週間〜産後1ヶ月】
一日の授乳回数:7〜10回
直接授乳回数:7〜10回 搾乳回数:なし
母乳(搾乳)量:なし ミルク:朝40〜80ml 夜60〜80ml
産後2週間健診では、助産師さんは「母乳分泌が増えてきている」と言ってくださいました。そこで、授乳の際に毎回ミルクを足すのではなく、朝と夜だけミルクを足すようにしましょう、と指導を受けました。次の日から、朝と夜は80ml、日中はミルクなしにすることにしました。不安もありましたが、娘もお腹が空いているような素振りも見せることもありませんでした。
何日か慣らした後、一日に10mlずつミルクを減らしていきました。
その他、産後2週間健診では圧迫授乳の指導を受けました。胸の根元から搾るようにすることで、分泌された母乳をより出し切ることができるそうです!実指導の際、娘が「ゴクッゴクッ」と飲んだのを見て、驚きました。それからは、毎回圧迫授乳も行うようになりました。すると、胸がふにゃふにゃになる感覚がわかるようになってきました。
圧迫授乳を行うようになると、搾乳が必要ないと思えるほど授乳できるようになってきたので、搾乳はやめてしまいました。そして、産後2週間健診から一ヶ月健診までの間にミルクをだんだん減らしていき、とうとう一日に160mlまで減らすことができました。
産後1ヶ月健診のとき、「母乳量はまだ少し足りないだろう」と言われました。自分でも、夜になると胸がふにゃふにゃになってしまい、足りないかなと感じていました。なので、ミルク量は減らさず現状維持することにしました。
母乳分泌の需要と供給のバランスがとれるまで【産後1ヶ月〜産後1ヶ月半】
一日の授乳回数:8〜12回
直接授乳回数:8〜12回 搾乳回数:なし
母乳(搾乳)量:なし ミルク量:朝40ml 夜60ml→ミルク卒業!
産後1ヶ月健診から7〜8日ほど経ったある日、授乳していると「いつもより出ているな」と感じるようになりました。夜になっても、胸がふにゃふにゃにならなくなってきたのです。そこで、またミルクを少しずつ減らしていくことにしました。
その後、赤ちゃん訪問として役所から助産師さんがやってきました。授乳回数やミルクの足し具合を相談したところ、「体重増加の具合を見る限り、ミルクは足さなくても大丈夫ですよ!」と言ってくださいました。むしろミルクを足していることで体重が多めに増加していたようでした。
翌日から朝のミルクをなくしましたが、娘はお腹を空かせた様子もありません。突然減らすとびっくりすると思ったので、数日かけて夜のミルクも減らしていきました。
そして、産後1ヶ月半頃、ついにミルクを完全に卒業し、完全母乳に移行することができたのです!
現在【産後1ヶ月半〜産後2ヶ月半】
一日の授乳回数:7〜9回(すべて直接授乳)
現在は、母乳の回数記録はつけていません。胸を触り、固くなっている方をふにゃふにゃになるまで授乳し、足りないようならもう片方に移行しています。
外出等で預ける際はミルクを使用しています。
長時間の外出だと胸が張ってしまうので、外出は8時間程度が限度ですね。
長時間の外出をしたときには、帰ってから搾乳と授乳をしっかり行い、胸が張りすぎないように調整します。すると、翌日には通常通りに戻すことができます。
完全母乳への移行記録
産後1〜3日 | 〜産後2週間 | 〜産後1ヶ月 | 〜産後1か月半 | 現在 | |
授乳回数(一日) | 9回 | 8〜9回 | 7〜10回 | 8〜12回 | 7〜9回 |
直接授乳回数(一日) | 9回 | 8〜9回 | 7〜10回 | 8〜12回 | 7〜9回 |
搾乳回数(一日) | 9回 | 8〜9回 | なし | なし | なし |
母乳(搾乳)量(一日) | スプーン1杯未満 〜30ml | 約200ml | なし | なし | なし |
ミルク量(一日) | 10〜40ml | 約300ml | 朝40〜80ml 夜60〜80ml | 朝40ml 夜60ml | なし |
最後に
ここまで、私の経験を踏まえお話してきましたが、一番重要なのは母乳育児の最新知識を持っている産院を選ぶことだと思います。私の行っていた産院では最新知識を持った方がおり、「昔から言われている○○は、○○という理由で違うんですよ」などととてもわかりやすく教えて下さいました。
また、産院では姿勢や咥えさせ方の指導も受けました。正しい姿勢を習うことで、授乳クッションを使うこともなく授乳することができています。
母乳量を増やせるまでは大変でしたが、母乳育児はミルクよりも楽です。個人的にはコスパがよいのが嬉しいですw
これから母乳育児をしたいと思われている方、今母乳育児に悩まれている方のご参考になれば幸いです。
※注意!
本記事は、私の経験と産院で習った内容を書いております。
私は助産師等の資格を有している人間ではありませんので、あくまでも参考としてお読みください。
コメント