はじめに
母乳育児は、多くの方が望まれますが、上手くいかずに悩む方も大変多いです。
私は、コスパを考えると母乳育児が一番いいだろうと考え、完全母乳を目指し、達成することができました。ただ、ミルクを使用することにもためらいはなく、現在でも外出等で預ける際はミルクを使用しています。
私が完全母乳を達成するまでには、一ヶ月半程度の時間がかかりました。
たまたま選んだ産院が母乳育児に関してとても力を入れており、母乳分泌の仕組みから正しい姿勢、困った時はこのようにすべき等様々な指導をしてくださいました。
もちろん、それらすべてをお伝えすることはできませんが、指導いただいた内容の中で一番重要だと思った点と、それを実践した私の経験をお話したいと思います。
今回は、前編ということで指導いただいた内容のまとめになります。
大事なこと
私が考える母乳育児の大切なことは、2点です。
第一段階:母乳分泌の仕組みを理解する
第二段階:自分の胸の状態がわかるようになる
第一段階:母乳分泌の仕組みを理解する
母乳の分泌を増やすには、母乳分泌の仕組みを理解することが重要です。
私が産院の母乳講習で聞いた母乳分泌の仕組みを簡単に説明します。
※「射乳反射」の仕組みは、日本小児科学会雑誌掲載「日本小児科学会栄養委員会報告 若手小児科医に伝えたい母乳の話」を参照
(このブログの掲載時点では、論文名称で検索すればPDFを読むことができます)
上記の仕組みによって「頻回授乳」が推奨されるわけですが、やればやるほどよいわけでもなく、一日に8〜12回が効果的とのことです。13回以上やっても効果に変化はないと産院の助産師さんから指導がありました。
つまり、母乳分泌量を増やすには「一日に8〜12回の授乳または搾乳」を続け、「分泌された母乳はすべて出し切る」ようにするとよい、ということになります。
搾乳について
搾乳には、「手絞り」と「搾乳機」の2種類があります。文字や絵だとわかりにくいため、やり方は産院で尋ねてみてください。「分泌された母乳をすべて出し切る」には「手絞り」の方が向いていますが、「搾乳機」の方が圧倒的に楽です。
搾乳には抵抗があるという方もいらっしゃるかもしれません。そういう方には無理におすすめはしません。ただ、私は分泌量を増やしたり分泌過多の状態を解消するのに効率的に使用すると便利だなと感じています。
関連記事:搾乳機【使い方やおすすめの紹介】
こんな時は
授乳または搾乳する際に、肌が弱いことで傷ができてしまったり、赤ちゃんへの咥えさせ方が悪くて痛みが出てしまうことがあります。痛いということは、なにか問題があります!そういった場合は、母乳外来や産院で相談してみましょう。
私は姿勢が悪いと言われ、何度も指導を受けました。実際に授乳しているのを見せて、指導を受けることをおすすめします。
第二段階:自分の胸の状態がわかるようになる
自分の胸の状態がわかれば、母乳分泌量を増やそうとしているのか、分泌過多の状態なのかがわかるようになります。自分の胸を触り、どんな状態か判断できるようになりましょう。
そうすることで、乳腺炎も事前に察知でき、対処できるようになります!
私の感覚ですが、以下のようになります。
母乳出し切れてる→A(この状態を継続していくと効果的に分泌量が増えます)
母乳残ってるけど問題はなし→B
すぐに授乳または搾乳した方がいい→C、D
母乳外来等へ行ったほうがいい→E
最近、母乳の分泌過多だなと思った時の対処法(C、Dが多くて困ってる時)
・搾乳機で絞る、または授乳する。
・おむつに水を染み込ませ、冷凍庫で凍らせたものを胸に当てる。
母乳の分泌過多で胸が痛い時の対処法(Eになってしまった時)
・(母乳外来まで時間が空いてしまう場合は)少しでも搾乳機で絞る。
・すぐに母乳外来等を受診する。
※もしどこを受診すればよいのかわからない場合は、役所の子育て関連の窓口で相談してみましょう。私の場合は、市役所の助産師さんが赤ちゃん訪問でいらっしゃった際に、近くの母乳外来を教えて下さいました。
「正直、AとかBとかよくわからない!」という方は
産院や母乳外来で助産師さんに聞いてみましょう。
私の場合は、助産師さんが胸を触って「これはまだまだ残ってるよ!」などと教えて下さいました。自分では出し切ったと思っていても、案外母乳はまだ出ます。
さいごに
今回は、ここまでになります。
産院で習ったことと自分の経験を元に、重要なことをまとめてみました。具体的な部分がお伝えできずに申し訳ないですが、少しでも参考になれば幸いです。
まとめた内容を実践してみた私の経験については、次回になります。
よろしければ、そちらも読んでください!
↓次回の記事はこちら
↓母乳育児で困ったことはこちら
※注意!
本記事は、私の経験と産院で習った内容を書いております。
私は助産師等の資格を有している人間ではありませんので、あくまでも参考としてお読みください。
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